あいあいペットクリニックのブログ

川崎市幸区にある動物病院です。開院して20周年になります。お電話は0445879557まで。

ねこちゃんの尿路疾患

こんにちわ。

元号が平成から令和に移りました。

ねこちゃんやわんちゃん達にとっても良い時代でありますように🌸

 

 

さて、ねこちゃんの尿閉は命に関わる程の非常に危険な状態で早急に解除しなければならず、特に緊急性の高い疾患です。

また、一度経験してしまうと再発しやすくなる恐れがあるため、尿閉になってしまう前に気づいてあげて治療する必要があります。

尿閉前によくみられる症状は頻尿、乏尿、排尿困難、血尿です。

このような症状を示す若いねこちゃんに多い尿路疾患を2つお話します。 

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1つ目の尿結石尿道詮子は、尿のpHの変化により尿中にできる結晶からつくられるもので、溜まることでやがて尿閉を引き起こします。

アルカリ尿による結晶であれば、初期の段階では食事療法のみで治ります。

症状が悪化していたり酸性尿による結石であれば、尿閉になる前に手術して除去しなければなりません。

尿結晶は尿検査で、尿結石や尿道詮子はエコー検査やレントゲン検査で調べられますが、結石や詮子ができる前の結晶の段階で早めに見つけてあげたいですね。

 

2つ目の特発性膀胱炎は、ストレスや自己免疫性疾患が発症に関与しているといわれており、大抵は1週間程で治るといわれています。

ただ、放っておくと治りにくくなったり、炎症成分から尿道詮子ができることがあるので、自然に治るものと決めつけずに、異変に気づいたら早めに受診するようにしましょう。

 

 

尿路疾患はお家での予防が大切です⭐︎

まずはできるだけストレスをかけないこと❗️

トイレは清潔に。ねこちゃん1匹に2つ用意してあげましょう。

お水もいっぱい飲んでもらうように工夫しましょう。冬は特に⛄️

ゴハンはできるならウエットも混ぜてあげましょう。

 適度な運動も忘れずに🐈

 

普段から1日の尿の量や回数を把握しておき、異常を早くに察知できるようにしておきましょう✌️