あいあいペットクリニックのブログ

川崎市幸区にある動物病院です。開院して20周年になります。お電話は0445879557まで。

熱中症

こんにちわ。

明日は今年イチの暑さだそうで、だんだんと夏になってきましたね。

当院に通っている調子の悪いわんちゃん達も、一緒に夏を迎えられますように🎐

 

動物病院では5月から熱中症は増え始めます。

ペットの体が暑さに慣れていなかったり、ご家族がまだ大丈夫だろうと油断してしまったりするためです。

体高の低いわんちゃんにとって、特にアスファルトでは人よりもずっと温度が高く感じられます。

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わんちゃんやねこちゃんは足の裏にしか汗腺がないため、呼吸でしか熱を放出することができません。

短頭種をはじめ、高齢犬や大型犬、肥満や心臓病のわんちゃんは特に注意です。

わんちゃんは体温が上昇すると、パンティングという浅く速い開口呼吸をして自らの体温調節をします。

この体温調節が追いつかなくなると、パンティングに加えて息苦しい様子があり、やがてチアノーゼで舌が紫色になり意識がもうろうとしてきます。

一般に、体温が42度を超えると細胞への酸素供給の効率が下り、多臓器不全となって取り返しのつかないことになります。

 

ということで、暑くなるこの時期から室内や室外での熱中症対策をしましょう🌻

ねこづくし

こんにちわ。

 今日から病院は通常通り診療致します。

よろしくお願いします🎏

 

さて、我らが院長が、岩合光昭さんの写真展「ねこづくし」に昨日行ってきたそうですよ🚶🏻

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 岩合光昭さんといえばNHKの世界ネコ歩きで有名ですよね。

 

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日本国中のねこちゃんがかわいかったそうですよ🐈🐈🐈

 

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いい写真ですね〜✨

 

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楽しそうでよかったです🎵

私も行きたかったなぁ〜

誤食

こんにちわ。

家にいるとついつい食べ過ぎちゃいますね、いけないいけない💦🏊

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家族や友人などの集まりが増える時期になると、良かれと思ってあげてしまったのか勝手に食べてしまったのか、人の食べ物を誤食して体調を崩すわんちゃんやねこちゃんが多いです。

当院でも色々な誤食物がありました。

チョコレート、キシリトールガム、リンゴ、包装紙、シーツ、ユリ、タバコ...

早期に催吐処置をしたり、リンゴの丸飲み等は麻酔をかけて内視鏡で取り出しました。

 

食事中にねこちゃんがテーブルに乗ってニャーと鳴いてたら、ついついあげちゃいたくなりますよね😅

人の食べ物に慣れてしまうと、塩分・糖分の摂り過ぎやタンパク質等の栄養不足になることがあり、やっぱりねこちゃんわんちゃんにとってはよくないです。

おやつをもらってる子は健康診断の検査値でも異常が出ることが多い気がします。

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また、わんちゃんやねこちゃんにとっては命取りになる食べ物もあります。

ネギニラ🌱は赤血球を破壊して貧血を起こしますよね。

5kgのわんちゃんなら100gのタマネギの4分の1程で中毒となるそうです。

チョコ🍫に含まれるテオブロミンは大脳や呼吸の興奮作用があります。

50gの板チョコを4枚食べると中毒になるそうで、高カカオだとさらに注意です。

ブドウレーズン🍇は少量でも腎不全を引き起こします。

キシリトール🍓低血糖や肝不全を引き起こします。

その他、ナッツ、アボカド、牛乳、魚介類、刺激物などお腹をこわす食べ物はたくさんあるんですね。

 

 

誤食してから2時間以内であれば病院で吐かせる処置を行うことができます。

何ともなさそうだし少し様子をみようとしていると、結局はわんちゃん達により負担をかけさせてしまう恐れがあります。

中毒を起こす量も個体差がありそれぞれですから、大丈夫だろうと自己判断せずに、まずは病院にご連絡ください📞

狂犬病

こんにちわ。

GW後半は良い天気だそうですね☀️

北海道では桜がまだまだキレイに咲いているそうです。

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春は狂犬病接種の時期でもあります🐶

他の予防のなかでも狂犬病は特に飼い主さんの意識が高い気がします。

  

狂犬病は、人を含むすべての哺乳類が感染する病気です。

治療法はなく、発症すると痙攣や呼吸困難、麻痺などの神経症状を示し、ほぼ100%死亡します。

狂犬病を発症している動物に噛まれたり、傷口を舐められたりするだけでも感染する可能性があります。

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狂犬病予防法で生後90日を超えたすべてのわんちゃんは、登録と予防接種が義務付けられています。

国内で感染が最後に確認されたのは60年近くも前のことで、当時は登録したわんちゃんの接種率は99%でしたが、狂犬病自体が身近な感染症でなくなって危機意識が薄れてしまい、現在では70%にまで下がっているそうです↘️

 

世界では毎年5万人以上が発症しており、このまま狂犬病の国内侵入を完全に防ぐことは難しいかもしれません。

しかしながら万が一侵入したとしても、7割以上の犬が狂犬病の免疫を持っていれば、ウイルスの蔓延を防止できるといわれています。

 

 

ワクチン接種率の低下により、感染拡大の危険が指摘されています。

わんちゃんや飼い主さん、社会のためにも毎年の狂犬病予防接種が大切ですね。

⚠️わんちゃんの体調が悪かったり持病がある場合等には、接種を控えさせていただくことがあります

 

当院では狂犬病予防接種に来られたわんちゃんに対し、体脂肪の測定無料で行っております。

登録等の手続きも承りますので、役所の書類を持参して来院ください⭐︎

ねこちゃんの尿路疾患

こんにちわ。

元号が平成から令和に移りました。

ねこちゃんやわんちゃん達にとっても良い時代でありますように🌸

 

 

さて、ねこちゃんの尿閉は命に関わる程の非常に危険な状態で早急に解除しなければならず、特に緊急性の高い疾患です。

また、一度経験してしまうと再発しやすくなる恐れがあるため、尿閉になってしまう前に気づいてあげて治療する必要があります。

尿閉前によくみられる症状は頻尿、乏尿、排尿困難、血尿です。

このような症状を示す若いねこちゃんに多い尿路疾患を2つお話します。 

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1つ目の尿結石尿道詮子は、尿のpHの変化により尿中にできる結晶からつくられるもので、溜まることでやがて尿閉を引き起こします。

アルカリ尿による結晶であれば、初期の段階では食事療法のみで治ります。

症状が悪化していたり酸性尿による結石であれば、尿閉になる前に手術して除去しなければなりません。

尿結晶は尿検査で、尿結石や尿道詮子はエコー検査やレントゲン検査で調べられますが、結石や詮子ができる前の結晶の段階で早めに見つけてあげたいですね。

 

2つ目の特発性膀胱炎は、ストレスや自己免疫性疾患が発症に関与しているといわれており、大抵は1週間程で治るといわれています。

ただ、放っておくと治りにくくなったり、炎症成分から尿道詮子ができることがあるので、自然に治るものと決めつけずに、異変に気づいたら早めに受診するようにしましょう。

 

 

尿路疾患はお家での予防が大切です⭐︎

まずはできるだけストレスをかけないこと❗️

トイレは清潔に。ねこちゃん1匹に2つ用意してあげましょう。

お水もいっぱい飲んでもらうように工夫しましょう。冬は特に⛄️

ゴハンはできるならウエットも混ぜてあげましょう。

 適度な運動も忘れずに🐈

 

普段から1日の尿の量や回数を把握しておき、異常を早くに察知できるようにしておきましょう✌️

わんちゃんの心臓病

こんにちわ。

 GWの病院は予防接種や健康診断を受けるわんちゃんねこちゃんでいっぱい🐾

 お待たせするのは申し訳ないので、どうかLINE又は電話にて事前にご連絡してからお越しくださいませ😌

 

病院にやってきたわんちゃんの心臓に聴診器を当てると、偶然に心雑音が見つかることがあります。

飼い主さんに話を聞くと、そういえば最近運動しないをする等の症状がある子もいれば、症状がなく普段通りに見える子もいます。

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わんちゃんの心臓病で最も多い僧帽弁閉鎖不全症は、心臓にあるが加齢により閉まりにくくなり、血液が全身へ行かずに逆流してしまいます。

逆流した血液は心臓や肺静脈に留まってしまいます。

この状態が長く続くと、心臓が機能せずうっ血性心不全となり、肺に水が溜まって呼吸困難となり危険な状態になります。

 

聴診器から聞こえる心雑音は血液の逆流する音で、レントゲン検査では血液が溜まることによる心拡大や肺水腫、エコー検査では心拡大や血液の逆流がわかります。

また、最近では特殊な血液検査で心臓のうっ血の程度が予測できたりもします。

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 診断がついたら治療を開始しますが、この病気は完治させることはできません。

 を飲んでもらうのは治すためではなく、血圧を下げたり心臓の収縮力を上げることで、病態の進行をゆっくりにするためです。

投薬開始後は、呼吸数や副作用等のチェック を定期的に行っていきます。

 

心臓病は早い段階からの治療の開始がとても大切です。

症状がなくてもすでに病気は進行していることもあるので、病院で定期的に診てもらうことをおすすめします⭐︎

ねこちゃんの慢性腎臓病

こんにちわ。

なんと、高齢のねこちゃんの3分の1が慢性腎臓病になるといわれています👀

 

多飲、多尿、頻尿、体重減少、食欲減少、吐く などなど

血液検査で腎機能関連の項目値が高かったねこちゃんにみられる症状です。

腎臓病は早期に治療を始めることが長生きする秘訣☝ということで、さっそく腎臓の療法食に切り替えます。

当院はこだわのあるねこちゃん達のために療法食を豊富に取り揃えております。

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療法食となると始めは気に入らないかもしれませんが、辛抱強く与えて渋々でも食べてもらわなければなりません。

まずどれか1種類を試してみて、どうしても食べない場合には、次の種類に切り替えるようにしましょう。

食べないからといって療法食以外のフードをあげてはいけません。

この療法食を続けていけるかどうかが腎臓病の治療にとても大切なことです。

 

それから脱水や貧血のないねこちゃんに対して、セミントラという薬を処方することがあります。

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腎臓はネフロン組織の集まりからなりますが、腎臓病になると、このネフロンの一部が喪失してしまうため、残りのネフロンに負担をかけ、そのことがさらなる悪化を招きます。

セミントラは負担をかける経路を遮断することで、残ったネフロンを保護します。

 嗜好性もあり液体ですからねこちゃんも飲みやすくて好評です。

セミントラ以外にも、リン吸着剤、毒素吸着剤等を必要に応じて処方します。

 

ねこちゃんと一緒に頑張りましょう🐱